”ありがとう”の言葉

朝、洗濯物を干していて、

 

夫がいた頃は、私が朝起きる時間には

夫が、ちょうど洗濯を終えて、

しわをのばした洗濯物を、かごに入れてくれていたな~

 

そして、私が洗濯物を干している間に

朝食の準備をして、

私が洗濯物を干し終えて、テーブルに座ると

焼いたパンと、ヨーグルトと、果物と

いれたてのコーヒーが出てきて・・・

それから、ゆっくりと朝食を食べて、2人の今日が始まっていた。

そんな当たり前の日常が、もう 手の届かないかないものになってしまった

なにげない日常が、かけがえのない大切なものだったことに

今さら気付くなんて・・・・

  

夫は、在宅で仕事をしていたので、1日中家にいて

何でもよく手伝ってくれていた。

 

私は、1日に何度”ありがとう”を言っただろう。

なにかしてもらうたびに”ありがとう”を言った

それほど、夫はそばにいていろんなことをしてくれた。

そんなことを思い出しながら、PCを開くと、

今日のメルマガに、”ありがとう”のことが書いてあった。

 

有難うのかわりにほほえむ


                    水野源三(詩人)

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 三浦綾子さんの『ちいろば先生物語』という本に、
 「まばたきの詩人」と言われる水野源三さんのことが出てきました。

 水野さんは9才の時に赤痢にかかり、脳膜炎を併発してその後遺症のため
 に手足の自由を奪われ、ついには話すことができなくなった人です。

 当初「死にたい、死にたい」と言っていた少年は、
 ついに言葉の自由さえもきかなくなったのです。

 しかし、あるとき牧師さんが置いていった聖書を読むことで、
 次第に周りの人がびっくりするほどに明るくなったそうです。


 やがて水野さんは多くの詩や短歌などを作り始めました。

 お母さんが五十音表を示し、水野さんがまばたきで合図して
 音を一つ一つ拾い、書き表していくのです。

 そのうちの1つをご紹介します。

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     有難う

   物が言えない私は

   有難うのかわりにほほえむ

   朝から何回もほほえむ

   苦しいときも 悲しいときも

   心から ほほえむ

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 当然ながら、水野さんは、
 できれば声に出して感謝を伝えたかったでしょう。

 お母さんがご飯を作ってくれたときに・・・
 ご飯を食べさせてくれたときに・・・
 下着を替えてくれたときに・・・
 心の中の言葉を文字にしてくれたときに・・・

 朝から晩まで、
「有難う」と言いたいことはたくさんあったでしょう。

 でも、声が出ないから、
 顔の筋肉を動かして感謝しました。

 有難うの代わりに、
 一所懸命、ほほえみました。



 たぶん、私たちの多くは、
 「有難う」と声に出すことができるでしょう。

 ほほえむことも、さほど難しくないはずです。


 それだけで恵まれていて、それだけで有り難いことだと思います。


【出典】水野源三著『わが恵み汝に足れり─水野源三第一詩集』

    三浦綾子著『ちいろば先生物語』 

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◆◇◆ あなたへのメッセージ ◆◇◆
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★ありがたい★


 手が動く、

 それだけでありがたいことです。

 足が動く、

 それだけでありがたいことです。

 声を出せる、

 それだけでありがたいことです。

 ご飯を食べられる

 それだけでありがたいことです。


 私たちの存在、

 それ自体がありがたいことです。

 

【心の糧】by中井俊已 mag2 0000141254 <mailmag@mag2.com>より

 

私は夫に、毎日 ”ありがとう”を言えてよかったな。

いつも、”ありがとう”って伝えられていてよかった・・・