自然なかたちで

私は、切り花が嫌いです。

なぜかというと、花が枯れていく姿が痛々しくて見ていられないのです。

最初は、元気で綺麗だった花が

だんだんと元気がなくなり、萎れていく姿を見ていると、

なぜか心が痛くなってしまいます。

切り花は、人間の都合で、茎から切り取られ、寿命を短くしてしまっているような気がします。

 

夫が亡くなった時に、鉢植えの胡蝶蘭をいただいたことがあります。

鉢植えの花は、とても長く持ちます。

枯れていくときも、自然です。

花の寿命がきたら、自然と水分の供給が止まり

自然と茎が枯れていきます。

切り花のように、腐ったりしません。

 

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胡蝶蘭の場合は、花の寿命がくると、水分の供給

が止まります。 

ある程度、花への水分の供給が止まると 茎が枯れて花が茎からポトリと落ちます。

仏前の その落ちた真っ白な胡蝶蘭が、白骨のように見えました。

落ちた胡蝶蘭を拾い集めて、日にあてて、乾燥して取ってあります。

 

夫も、助からない病気だと分かった時

出来るだけ自然な形の死をと願っていたので

延命治療というものをしませんでした。

自然に食べられなくなり、枯れていくように、自然に呼吸が止まりました。

ほんとうに安らかに苦しむことなく、旅立てました。

食べられなくなったからと、過剰な点滴をすると余計に苦しむみたいです。

 

自然はいろいろなことを教えてくれるし

何でも自然な形というのが、私の一番の理想です。

 

 

「もしあなたが花を愛しているなら、それを摘みとってはならない。もし摘みとってしまえばそれは死に、あなたが愛しているものではなくなってしまう。従って、もしあなたが花を愛しているならば、ただそのままに有らせなさい。愛情は所有するところにはない。愛情は理解するものである。」


 "If you love a flower, don't pick it up. Because if you pick it up it dies and it ceases to be what you love. So if you love a flower, let it be. Love is not about possession. Love is about appreciation."