なんで? どうして?

”なんでこうなっちゃったんだろう?”

夫が闘病中に言った言葉だ。

最悪性の脳腫瘍を発症した夫は

9ケ月の闘病期間を経て、あの世へ旅立ったが

一言も、辛いとか怖いとかいう言葉を発しなかった。

 

緩和ケア病棟に入院していた頃

亡くなる2ケ月前

最期のこと(どこまでの医療行為をするか)を話し合いましょうと

担当看護師から提案された時に

一度だけ

「どうせ 死ぬんだから」と、一筋の涙を流した。

その涙が、私が見た夫の最初で最後の涙だった。

 

本当に、強くて穏やかな人だった。

 

どうして 夫は病気になって死んでしまったのだろう?

どうして 私たちは出逢ったのだろう?

どうして 私はこんなに病気ばかりするのだろう?

どうして 私はこんなにも弱々しいのにまだ生きているのだろう?

 

体が弱く 持病持ちの私には

夫の看病はとても荷が重く、思うように私の体が動いてくれなかった

後悔だらけだ

もっと、もっと、ずっと傍にいて

いろいろなことをしてあげたかった。

 

夫が亡くなる2~3日前には、私は40度近くの熱を出してしまい

病室に泊まり込むこともできなかった。

 

もうひとつこの世で私を困らせているものは

△△恐怖症だ

どうして? 私はこんな心の病気にまで、なってしまったのだろう?

 

世の中、私の人生

なんで? どうして? ばかりだ。